ブログ

スクリプターがいないなら。

映画でもCMでも、

映像制作をする時に最も気をつけなければならないのは、

シーンとシーンの「繋がり」です。

 

例えば、映画やドラマでは、

スケジュールなどの様々な理由から話の流れ(台本の順番)通りに撮影が行えないことがほとんどです。

そんな時に「繋がり」を意識しないで撮影してしまうと、

見た人が映像の世界観から興醒めしてしまうようなことが起こりかねません。

 

役者さんの髪の長さが違うとか、

さっき持っていた傘を持っていないとか。。

 

そんな事が起こらないためにも、

映画の撮影現場にはスクリプター(記録)という役職の人がいます。

スクリプターは、撮影シーンの様子や内容を細かく記録し、

シーンの繋がりがおかしくならないように指示をする人です。

 

例えば、一つ前のカットで右手を上げた状態で終わったのに、

次のカットで左手を上げている所から始めようとしていたら、

スクリプターさんが「右手が上です」と、声をかける。

といった感じです。

 

通常、低予算の制作現場では撮影・音声・照明担当を優先して雇うので、

なかなかスクリプターを雇うことができません。

また、CMの現場では(例外はありますが)スクリプターを雇いません。

 

そんな「繋がり」の重要性を感じるCMがありました。

uploaded-2

エスビーのゴールデンカレーのCMです。

出演は吉田羊さん。

uploaded-3

吉田さん扮するカレー店の店主が来店したお客さんにカレーを提供する。

という内容のCMです。

 

 

 

吉田さんがカレーを出す。

スクリーンショット 2016-05-29 15.44.18のコピー

 

お客さんがカレーをすくって・・・

スクリーンショット 2016-05-29 15.45.17のコピー

上のシーン。

ずーっと見てると違和感がありませんか?

 

スプーンの上のご飯とルーの位置が、お皿に盛られたカレーとは逆ですよね。

もっと、細かいことを言えば、、

カレーをすくった跡もありません。。。

 

 

撮影の現場にはこんなに人がいたのに。

スクリーンショット 2016-05-29 15.56.15のコピー

スクリーンショット 2016-05-29 15.56.24のコピー

 

灯台元暗しってやつですかね?

シンプル過ぎて気がつけないというか。。

そういうことってありますよね。

 

ちなみに、このCMには別バージョンもありまして。

こちらも期待を裏切らない結果でした。

スクリーンショット 2016-05-29 15.45.58のコピー

 

監督だけでなくて、現場のスタッフ全員がスクリプターの意識を持つのは大切ですね。


関連記事

ページ上部へ戻る