ブログ

変わる映画制作業界。Netflix【火花】の完成度が高い。

こんにちは中村です。

昨年芥川賞を受賞されたお笑いコンビ「ピース」の又吉さん原作のドラマ「火花」を観ました。

スクリーンショット 2016-06-13 0.49.27

 

【映画でもテレビドラマでもない】

今回の作品の注目はここです。小説の実写化を行ったのは映画会社でもテレビ局でもなく、アメリカの映像配信サービスNetflixです。

Netflixとは、月額課金制で様々な映画が見れるだけではなく、このようにNetflixでしか見れないオリジナルコンテンツが視聴できることが特徴です。

僕はNetflixのヘビーユーザーで、一日2時間以上は視聴しています。

今回の「火花」ですが、Netflix制作ということで、視聴する為にはNetflixに契約する必要があり、PCやインターネットに接続しているTVなどがあることが視聴の条件になってきます。

 

【完成度が高い】

このNetflixオリジナルコンテンツですが、総じて完成度が高いです。

「火花」も静かで地味な話しながら、細かく緻密に丁寧に作られていて、めちゃくちゃ完成度が高く面白かったです。

 

主な要因のひとつとしては、豊富な資金力があげられます。

例えばある作例をとりあげると、Netflixは全26話のオリジナルドラマ制作の為に1億ドル(110億円)をかけたこともあります。

この「火花」の詳しい制作費は明らかにされていませんが、この完成度の高さからみても相当な制作費がかけられていることが想像されます。

豊富な制作費が用意できる理由としては、Netflixは月額課金制をとっていることです。

通常の映画制作の場合だと、劇場公開してからようやく予算の回収、そしてヒットすればやっと利益が生まれるということになる為、どうしても確実にヒットが見込める作品でないかぎり豊富な資金を用意することは難しいです。

しかしNetflixの場合は月額課金制の為、来月、再来月と、想定される収益が見込まれています。その為、赤字のリスクを心配することなく豊富な資金力で高いクオリティの作品を制作することが可能になっています。ちなみにNetflixの2015年度の売上は6000億円以上と言われています。。。これは日本テレビの売上の倍以上。しかも基本ネット上で、大きな建物も必要なければニュース番組の制作もない。

異常なほどの利益性があります。これはオリジナルコンテンツにお金をかけられるはずです。

 

【スポンサーのしがらみがない】

Netflixが他の映画やテレビドラマと決定的に違うことがひとつあります。

それは制作費を出しているのが「お客さん」つまり視聴者であることです。

劇場映画も最終的にはお客さんがチケットを買って劇場に足を運んているように見えますが、もともとの制作費を用意しているのは、製作委員会と呼ばれる組織の中にいる企業がスポンサーになっています。

その為、どうしてもスポンサーの意向というものが大なり小なり反映されてしまいます。

お金を出しているほうからすれば、大金を払って映画に投資して、めちゃくちゃな作品を作られたら困るので、ある程度の口出しは致し方がないことではあります。また制作者側もどうしてもスポンサーのことを気にしながら制作せざるをえません。

テレビドラマは、完全にCMを出稿しているスポンサーで成り立っているので、よりスポンサー寄りの映像になりがちです。

そして視聴者は敏感なので、そのような作品の空気を感じ取り、嫌気がさしてしまいます。

その点、Netflixは制作費を払っているのがダイレクトにお客さんなので、制作者側は純粋にお客さんが喜ぶ作品作りに没頭することができます。

豊富な制作費をもちながら。

これは面白くてクオリティの高い作品が生まれるはずです。

 

【これから面白い映画はどんどんNetflixから生まれる?】

テレビドラマがつまらなくなった。映画は漫画の実写化だらけでつまらない。などと言われていますが、今後面白い作品はどんどんNetflixを中心とした動画配信サービスから生まれるのではないかと思います。

Netflixには、純粋に面白いコンテンツを作れる土壌があり、お客さんもそれを求めている。

ビジネスモデルも秀逸。

一般の人が高画質の動画を視聴する環境も整っている。

今回の「火花」は、日本で作られた動画配信コンテンツドラマのトップバッター的な存在ですが、この作品を観て新しい時代の幕が開けたと僕は感じました。

そう遠くない未来に、いまの映画業界や、テレビドラマ業界にとって脅威となる存在になると思います。

というか、Netflixのような動画配信サービスが既存の映画業界を追い越す日も近いと思います。

もちろん劇場映画には、劇場映画の良さというものがあるので、インターネットなんかにまけないぞ!と頑張って欲しいです。

 

僕がいつか、多くの人に届けられるような作品を作れる日がきたとしたら、それはきっと劇場映画のようなカタチではなく、Netflixのような動画配信サービスになるような気がする。

制作者として、1人でも多くの人に観てもらいたいし、気軽にfacebookとかでシェアして、みてねーとか言いたいので、ネット配信はありがたい

そして「火花」

とても良い作品だったので是非ご覧あれ。


関連記事

ページ上部へ戻る