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ヒントはインスタグラム?グサヴィエ・ドランの「マミー」の撮影手法

映画界で大注目を集めている若手映画監督、グサヴィエ・ドラン。毎回あっと驚くような撮影手法を用い、我々に多くを語りかけてきます。

今回はそんなグサヴィエ・ドランの作品の中でも話題を読んだ「マミー」の撮影手法についてご紹介いたします。

 

「マミー」について

「マミー」は母親と子どもの深い絆を、時にユーモラスに、時に感動的に描いた映画作品です。グサヴィエ・ドランの映画には親子の関係性が重要な意味合いを持つ作品が多いですが、今回の「マミー」はそんなドラン色がより一層濃くなった内容になっています。

 

「マミー」に採用されたインスタグラム・アスペクトとは?


「マミー」を見たらすぐにわかると思うのですが、劇中の画面はサイズが1:1の正方形の形になっています。これをグサヴィエ・ドラン本人は「インスタグラム・アスペクト」と呼んでいます。写真投稿アプリのインスタグラムは、確かに正方形の画像をアップするのに適していますよね。

では、なぜドランはこのインスタグラムのような正方形の画角を映画に取り入れたのdしょうか。

これには様々な理由がありますが、まずはインスタグラムという若者のあいだで非常に馴染み深いアプリを連想させることでより親しみを持って映画を見ることができるという点。主人公も青年なので、インスタグラムのようなおしゃれで若々しい雰囲気とマッチしていました。

登場人物が際立つというのもポイントです。画面が正方形だと、人物のバストアップの絵を撮るだけでもう画面がいっぱいになってしまいますよね。余計な人物や景色が写りこまず、人物だけに焦点を当てて映像を撮ることが可能になります。

さらに主人公の心情を表現するのにもこのインスタグラム・アスペクトは絶大な効果を発揮していました。やり場のない重苦しい気持ちを抱えた主人公の気持ちと、圧迫感のある狭い画面は特に良くマッチしていましたね。映像だけでなく、画角でも主人公の心情を表現しようという斬新なアイデアです。

グサヴィエ・ドランの作品の中では「トム・アット・ザ・ファーム」も、途中から主人公の気持ちの変化に合わせて画角が変わるという手法を用いていました。そちらも合わせてぜひチェックしてみてください。

 

映像以外にも注目して映画を見てみよう!

インスタグラムからヒントを得たというグサヴィエ・ドランの「マミー」の画角についてご紹介いたしました。普段何気なく見ている映画でも、このような画角や撮影手法に注目して見ることで隠されたメッセージを見つけることができるかもしれません。新しい視点から、映画をもっと楽しみましょう!


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